PS版とは?
PS版(Pre-Sensitized)=プレ・センシタイズの略で、アルミ製の板に親水性層を重ね、その上に感光性樹脂を塗布した平版(オフセット)印刷用の版のことです。
印刷機は、版に印刷内容を転写し、それを印刷機に取り付けて印刷用紙に刷り込んでいくのですが、刷版(版を作成すること)は、製版で作成されたフィルムを密着させ露光すると、光が当たった部分(フィルムの透明な部分)の感光性樹脂が硬化し、露光後、現像処理を行うと、光の当たらなかった部分の感光性樹脂は溶解除去され親水性層が露出します。印刷用インキは油性であるため、感光層にはインキが付き、親水性層が露出した部分にはインキが付かないことにより、印刷されるところとされないところで表現されます。
こう書いても、なかなか分かりにくいと思いますが、オンデマンド印刷(大きなプリンターのようなもの)とは違い、オフセット印刷は印刷物の頁数により、何枚ものPS版を出力する必要がありますが、一度出力した版を何枚も印刷する場合は、オンデマンド印刷より遥かに速く印刷が可能なので部数の多い印刷物はオフセット印刷、部数が少ない印刷物などはオンデマンド印刷と、使い分けて頂くと良いかと思います。
※オフセット印刷イメージ