ぶら下がり(ぶら下げ)
印刷物の原稿を作る時に、文章を読みやすくするために句読点などを、どこに配置するかで、印象が変わります。
その手法の一つが「ぶら下がり(ぶら下げ)」です。
ぶら下げとは、句読点を行末からはみ出させて組むことをいい、ぶら下がりともいわれます。
括弧類や中黒(「 」・)などは、ぶら下げにしません。
次のように、行末にはみ出るカタチが「ぶら下がり」と言い、逆に文字間を詰めて、その行の中に詰め込むカタチは「追い込み」と言い、次の行に句読点の前の一字と一緒に動くことを「追い出し」と言います。
なぜ、このような事をしていくのか?というと、行の先頭に「、」や「。」などが来ないように対応するために、このようなカタチがあります。
読みやすさで言えば、「ぶら下がり」が文字間などが他の行の文字間と変わりにくいので一番読みやすいかと思います。
しかし、基本的に「ぶら下げ」にする、しないは作者の判断なので、制作にかかる前に打合せなどで、お伝えいただくことになりますが、なにも指示が無い場合などは、比較的に「追い込み」にすることが多いかと思います。
このように句読点の配置場所ひとつで文章の読みやすさも大きく変わってきます。
皆様の印刷物作成のご参考になれば幸いです。