亜麻色の髪の乙女

コラム

誰しも一度なら「亜麻色の~長い髪を~♪」という歌を聞いたことがあると思います。私は島谷ひとみの歌だと思ってたのですが、今から50年前の1968年にヴィレッジ・シンガーズが出した曲のカバーだったらしい。とにかく有名な曲です。
話が逸れました。最近この歌が流れているのを聞いてふと思いました。「亜麻色って何色なん?」これを読んでるアナタ!分かりますか?

少し脱線しますが、印刷物を例えば、赤い字で印刷したい!というとき「朱色のようなオレンジがかった赤」なのか「紅のように深い赤」なのか、赤と言うだけじゃ分かりません。そこで印刷業界には色見本というものがあります。紙屋さんやインク屋さんが独自で「朱色のような赤は○○番、紅のような赤は△△番」といった色の見本をそれぞれ用意されてるので、それを元に進めて行きます。「ここは○△番の色で印刷しましょう」といった感じです。これでイメージしてた色をお客様と共有出来る訳ですね。
ちなみに色んな物の標準規格を決めるJISでも「JIS慣用色名」として269色を定義しています。

先ほどの質問に戻りますが「亜麻色って何色?」の答えは「亜麻という植物の色」です。亜麻はリネンの原料なのですが、これはJISの269色には無いので「JIS規格の○○番の色です」というふうに絶対的な共有ができません。そこが色の難しい所であり、奥深い所でもあると思います。
ちなみに亜麻色は私はJIS慣用色名のNo.199「Leghorn」がもう少しくすんだ感じが近いのかなと思いました。右上の図の色です。
ん??ここでまた疑問が、、Leghornって何!?